最近、周りで便秘で悩んでいる人が多く、仕事柄、便秘についていろいろ聞かれるのですが、みなさんけっこう便秘のサプリメントを飲んでいるんですよね。

どんなサプリメントを飲んでいるかというと、ほとんど乳酸菌や酵素系。あとはヨーグルトを多めに食べているくらい。

そしてみなさん言われることが、

「ヨーグルト食べたり、サプリメント飲んでるんだけどあまり便秘がよくならない」


 便秘や身体の仕組みを知っていると、乳酸菌が便秘に効かないのは当然なのですが、巷の情報では、

乳酸菌は腸にイイ→だから便秘にも効くはず!

なんですよね。




 これは、バレンタインはお菓子を売るためにお菓子メーカーが広めたのと一緒で、食品メーカーがサプリやヨーグルトを売るために広めたんじゃないかなぁ、と思います。



じゃあ便秘解消にはどうすればいいのか?

 まず、便秘の原因を考えてみましょう。
①うんちが固くて出てこない  
②腸が動かない

基本的にはこの2つ

それを解消するには、
①の場合 
水を飲んでうんちを柔らかくする。良い油を摂る。
②の場合
運動したり、お腹のマッサージをして腸を動かす。
腸も筋肉ですから、筋肉が動くのに必要なビタミンBを摂る。

大抵これで解消できるはずです。


で、これを読んだアナタ、
「あれ?食物繊維は重要なんじゃないの?」
「えっ!?乳酸菌や酵素はいらないの?」
と思われるはず。

それについてですが、
食物繊維や乳酸菌・酵素などは快便のためには必要です。

しかし便秘を解消するのにはあまり効果的ではないのです。

・食物繊維の働き
食物繊維は水に溶けるものと溶けないもの2種類あります。 便をよくするのは、水に溶けない食物繊維のほうです。
 水に溶けない食物繊維は、水を吸って膨らみ腸の中をきれいにして便になっていきます。 水を吸って膨らむのですから、便秘でウンチが固いときに食物繊維を摂ると、ただでさえ固いうんちの水分を吸収してしまい、さらにうんちが固くなってしまうのです。
 なので、水を沢山飲んで食物繊維を摂るならOKです!

・乳酸菌・酵素の働き
これらは、最近話題の腸内フローラこと腸内環境を良くするために働きます。 腸内環境がよくなると、悪臭を出す原因となる悪玉菌や悪い細菌が減るのでうんちの色がきれいになったり、うんちが臭くなくなったりします。

上記のように、働きが違うので、便秘解消にはあまりつながらないのです。

ちなみに、ウィキペディアで『便秘』を調べてみると、治療法や予防法に一言も乳酸菌・酵素とは書かれていません。

巷で溢れている情報に流されず、情報を見極めて健康な生活を送りましょうね!

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